ソフトバンクの死角

MNPがサービスインした以上、ソフトバンクの課題として急務を要するのがシェア争いで負けないようエリア、料金、ユニークさなどで、踏ん張らなければならないことは言うまでもない。
かつてのJフォン時代には弱点を強みにする企画力があった。
そしてYahoo!のコンテンツとの連携で、グループとしての収益向上は期待していいだろう。

しかしマーケットがクアトロプレーを求めてくると、光ファイバー網が必要となってくる。
しかしプレイヤーが２つしか選択肢がない。
NTTと電力系NCCだ。

この電力系NCCが構築した光ファイバー網を、誰が取り込むか？

それはKDDIとなる。

ソフトバンクがこれ以上大型買収を行うのは考え難い。

しかしKDDIなら携帯電話事業で潤沢なキャッシュフローを確保している。

ソフトバンクも携帯電話に参入することが、規模拡大への正しい道のりだった。
しかし、ADSLはシュリンクをし始めてしまい、携帯電話もさらなる市場開拓は難しくなってきた。

ソフトバンクの拡大路線も限界に達してきた。
とは言え既存のサービスでも、手痛いミスを犯さなければ、黒字化も可能だ。

そして放送のIP再送信をトリガーにケーブルテレビ事業者との合併を行うことも十分考えられる。

この先、合衝連合はさらに進む。